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 アメリカの太陽熱発電所

現在稼動している最大規模のトラフ式太陽熱発電所は、カリフォルニア州モハベ砂漠にあるSEGSプラントです。

この出力354メガワットの複合型発電所は、1985年から1991年の間に順次供給を開始し、10万世帯分の電力を20年近く商業ベースで動いています。

2007年6月には、ネバダ・ソーラー・ワン(出力64メガワット)が、米国で16年ぶりの大型商業用
集光型太陽熱発電(CSPプラント)として操業を開始しています。

現在、米国には新たに計画中のCSPプラントが10基以上あり、2012年までに約3,100メガワットの電力供給が見込まれています。

 
 スペインの太陽熱発電所

世界最大の再生可能エネルギーの総合企業アクシオナ(スペイン)は2009年7月、スペイン・エストレマドゥーラ州で、50メガワットの集光型太陽熱発電プラントの第1号「AlvaradoI」を稼動開始しました。

投資額は2.36億ユーロ(約320億円)。年間102メガキロワットの発電量を見込み、2万8000世帯に電力を供給する予定。

これにより、石炭による火力発電と比べ、年
9.8万トンのCO2排出量が削減できるらしい。

サッカー競技場170箇所分に相当する130ヘクタールの敷地に、18万4320枚の集光ミラーが並べられ、全体の長さは74キロにも及びます。

2008年2月から施設の建設を進め、18ヶ月で完成しました。

 
 アブダビの太陽熱発電施設

アブダビで進められている再生可能エネルギーや情報と流通を総合的に開発するマスダールシティで、2010年1月、日本の技術が生きたビームダウン型太陽熱発電施設が完成したということです。

コスモ石油、マスダールならび東京工業大学の共同研究開発契約により建設が進められていたものです。

今回建設されたものは、集光量100キロワットの実証実験プラントとみられ、運転状況をモニターし、稼動実験を行っていくということです。

最終的に2012年に、3〜4基のタワーを組み合わせた集光熱量12万kW(
熱電変換効率36%)の商業プラントを完成させることを目指します。

1kWh当たりの発電コストは
8〜9セントを目指す(トラフ型は15セント程度)。東京工業大学のコメントは、「太陽光発電の平均的な発電単価は20セント程度で、太陽熱の採算性のよさが際立つ。石炭火力は4セント程度だが、炭素税などが上乗せされれば、十分に戦える」と言います。

日本の技術

2010年7月、三菱重工業は、世界初となる、水を使わない新しい太陽熱発電の商用化を目指す方針を明らかにしました。

オーストラリアの国立研究機関と共同で2013年に2・5メガ・ワット規模の実証プラントを稼働させ、15年に10メガ・ワット規模のプラントで商用化を目指す予定。

従来の太陽熱発電は、水を蒸発させてタービンを回して、発電する方式ですが、新方式は高圧の空気を太陽光で熱してタービンを回すため、水がない砂漠での発電が可能となります。

高さ100メートル程度の塔にある受熱器内の空気を反射鏡で約800度まで熱してタービンを回します。

水やポンプなどが必要なくなるため設備を簡素化でき、発電コストは約2〜3割下がる見込み。( 読売新聞)

 

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